わが師・わが友―望月郁子先生―
望月郁子先生からは、「国語史」のご講義を拝聴しました。松村明編『国語史概説』(秀英出版)がテキストで、上代と中古の音韻を扱っておられました。 ご経歴をうかがったところ、津田塾大の英文科をご卒業のあとは、高校の英語教員を経て、法政大学の社会人受け入れの大学院で大野晋さんと出会い、国語学の研究をはじめ、学習院大学の聴講生で、小松英雄さんに師事されたということです。 一般的には、『類聚名義抄』の研究で知られていますが、静岡大学から二松学舎に移られてからは、『源氏物語』の言葉をベースに文学的考察を行っておられました。 大野晋さんと小松英雄さんの著作を読んでおくと、非常に理解が深まる内容でした。