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1月, 2025の投稿を表示しています

わが師・わが友―鎌田廣夫先生―

 鎌田廣夫先生には、『源氏物語』を使用しながらの「国文法演習」を受講していました。古典の本格的な語法の研究というもののあり方を見せつけられる授業でした。90分で2ページ程度の進み方でしたが、語法の詳細の解説は絶品でした。

わが師・わが友―星敏雄先生―

 星敏雄先生は、私が初めて教わった哲学の教員でした。テキスト6冊を1万円分も購入することになり、それぞれのテキストは使用したのが20ページくらいでした。しかし、どのテキストもよいものでしたので、そのうち、買いなおそうと思っています。 講義内容は、ゆったりと思索に富むもので、ギリシア哲学の思索と直感の両面を見せてくれた講義内容でした。

わが師・わが友―大地武雄先生―

 大地武雄先生からは、中国古典詩を演習形式で教わりました。グループで解釈・鑑賞を作成したものを発表し、それにコメントを加える形式でした。 レポートや引用のマナーを身につけることができた演習でした。非常に、その後の学問への取り組み方の参考になる内容でした。

わが師・わが友―斎藤喜代子先生―

 斎藤喜代子先生からは、「中国文学史」を教わりました。テキストとしては、唐代のあたりまでで、一年間終了しました。前野直彬『中国文学史』(東京大学出版会)を読みながら補足していくタイプの講義でした。淡々と進めていく感じのご講義で、味わいのあるものでした。

わが師・わが友―青山忠一先生―

 青山忠一先生は、暉峻康隆の門下の方でした。主に近世の仏教文学のご論考をお書きでした。お書きになる論文は、たいへん難解でしたが、非常にわかりやすい授業でした。「好色五人女」と「研究方法」という講義を受講していました。『浄土三部経』『共産党宣言』は必ず読むようにと、薦められました。物事を多角的に批判的に見ていくという方法がたいへん参考になるご講義でした。 定年退職後の晩年は、カルチャー講座やOB会主催の文学散歩でご一緒させていただきました。生涯、活動をされていました。

わが師・わが友―川久保廣衛先生―

 川久保廣衛先生からは、東洋哲学史と日本漢詩文を教わりました。 二松学舎専門学校の時代の卒業生の方なので、そのころの学風を感じる方でした。 加藤常賢、井筒俊彦の本をよく紹介しておられた記憶があります。

わが師・わが友―神崎忠昭先生―

 神崎忠昭先生のご講義は、いつもニコニコしながらの、たいへん和やかな雰囲気のものでした。テキストの要点を抜き書きしたものをパワーポイントで示すスタイルで、テキストの要点がつかみやすい内容でした。中世ヨーロッパの雰囲気が醸し出されている講義内容で、中世ヨーロッパを見る視点が変わりました。

わが師・わが友―田村和親先生―

 田村和親先生には、『孟子』を教えていただきました。オリジナルの意見でのご講義で、どの概説書にも書いていない内容でした。 演習科目でしたが、講義中心で、毎時間、基礎的なことにも配慮した丁寧が授業が印象的でした。

わが師・わが友―田代和生先生―

 田代和生先生からは、慶応義塾大学のスクーリングで、近世の日朝関係史を教えていただきました。パワーポイントを使った説明で、新井白石と雨森芳洲のバトルなど、面白い内容が盛りだくさんの授業でした。

わが師・わが友―橋本功先生―

 橋本功先生の「英語学」というタイトルの講義は、「英語の起源を探ります」とシラバスに書いてあり、受講したら、たいへんな目にあいました。 なんと、ヘブライ語の講義だったのです。そして、マイクを次々に回していき、ヘブライ語を読んでいくのです。何回も前の席の人がマイクを回してくることもあり、また、質問者がマイクを持っていくので、順不同になり、忙しい感じでした。 今は、シラバスを細かくかくので、よい時代ですね。最初からヘブライ語で英語の起源と書いてあえば、心づもりができていました。たいへんな授業だった記憶がよみがえります。

わが師・わが友―松田存先生―

 松田存先生のご講義は、「日本文学史(中世・近世編)」と「中世芸能特殊研究」を受講していました。たいへん、面白い先生で、日本文学史が好きになりました。 また、能楽研究が専門の先生であったので、『風姿花伝』を読みながら、世評を論じることも多く、教訓書として読む世阿弥の言葉を堪能できました。

わが師・わが友―半田公平先生―

 半田公平先生は、寂蓮の和歌の研究者でした。当時は、『新古今和歌集』を扱った講義内容でした。隠岐本新古今集には、合点がつけられていることを、そのとき、はじめて知りました。 淡々とした中にも味わい深いご講義内容でした。竹西寛子『日本の恋歌』(岩波新書)を時々、持参して読み上げていたのが思い出されます。

わが師・わが友―加藤次直先生―

  加藤次直先生には、法政大学のスクーリングでお世話になりました。菱川師宣による『百人一首像山抄』という、江戸時代の挿絵を見ながらの内容で、当時は挿絵から、その挿絵の作者の百人一首の解釈がわかり、たいへん面白い内容でした。  この講義で、すっかり百人一首が好きになり、加藤先生がご講義で触れていた鈴木日出男、大野晋などの著作をむさぼるように読みました。そして、法政大学の卒業論文も和歌で書くことになりました。